今回はタワーマンションのゴンドラ仮設工法の種類と
特長についてお話ししていきます。
近年はタワーマンションの大規模修繕工事も増加
してきております。
タワーマンションで大規模修繕工事を行う場合は
通常の「足場」ではなく、仮設ゴンドラを用いて
作業するのが主流です。
一言で仮設ゴンドラと言っても数種類工法が
ありますので主な仮設工法を紹介いたします。
1.ガイドレール式ゴンドラ

【施工概要】
両サイドにフレームを取り付けその間にゴンドラを
設置するシンプルな工法です。一昔前までは、
ワイヤーロープで施工していた工法が近年改良され
ました。
【長所】
他の工法に比べ安価で施工ができ、ゴンドラの昇降
スピードが速く移動時間が短縮できるのが特徴です。
【短所】
他の工法に比べやや風の影響を受けやすい傾向に
あります。
2.リフトクライマー式ゴンドラ

【施工概要】
強固な鉄骨を両サイドに組み、その間にゴンドラ
を設置する工法です。イメージはゴンドラという
よりエレベーターに近いかもしれません。
【長所】
強固な鉄骨で設置されているため、ゴンドラが
風の影響を受ける事はほとんどありません。
また、ロングスパンゴンドラが設置できる
ため、建物の形状がシンプルな場合は作業効率の
向上が期待できます。
【短所】
ガイドレール式と比較するとやや高価な
仮設費用が発生いたします。また、あまり
小回りは効かないため、複雑な形状の建物には
不向きといえます。
3.連結式ゴンドラ

【施工概要】
2フロア分のゴンドラを建物外周を囲むように
組んでいき、2フロアずつ施工していく工法です。
このゴンドラは2フロアの作業が完了するまでは、
固定されるため、ゴンドラというより部分足場の
イメージです。
【長所】
固定式のため、風の影響はほとんど受けません。
また、2フロアずつの施工となるため、作業が
行われていない住戸は眺望を遮られるような
影響を受けない事も特長です。
【短所】
他工法に比べ工事期間が長期化する傾向にあり、
これに伴い工事費用も増額傾向にあります。
以上です。更に詳しい情報が知りたい方は、
エースマンション管理士事務所へお気軽に
ご連絡ください。