2026年5月25日発行の「マンション管理新聞」において、毎年恒例のマンション管理会社総合管理受託戸数ランキングが発表されました。

全国503社の管理会社を対象としたランキングであり、マンション管理業界の最新動向を知るうえで、非常に参考になる資料です。

今回は、このランキングをもとに、管理会社の業界勢力図と、管理組合がランキングを見る際に注意すべきポイントを解説します。

2026年版 管理受託戸数ランキングTOP15

順位管理会社管理戸数
1位日本ハウズイング517,990戸
2位東急コミュニティー469,575戸
3位大京アステージ425,959戸
4位長谷工コミュニティ415,402戸
5位三菱地所コミュニティ335,347戸
6位大和ライフネクスト291,118戸
7位合人社計画研究所268,906戸
8位三井不動産レジデンシャルサービス221,268戸
9位野村不動産パートナーズ185,891戸
10位あなぶきハウジングサービス183,371戸
11位住友不動産建物サービス179,056戸
12位日本総合住生活158,329戸
13位穴吹コミュニティ115,676戸
14位グローバルコミュニティ108,708戸
15位伊藤忠アーバンコミュニティ107,010戸

管理会社業界は「大手集中」が進んでいる

今回のランキングを見ると、上位には全国規模で事業展開する大手管理会社が並んでいます。

近年のマンション管理業界では、管理員不足、フロント担当者不足、技術者不足などが深刻化しています。また、DX化やコールセンター体制、緊急対応体制などにも一定の投資が必要となっています。

そのため、経営体力のある大手管理会社に管理戸数が集中しやすい傾向が続いていると考えられます。

管理戸数が多い=良い管理会社とは限らない

管理戸数が多い会社には、次のようなメリットがあります。

  • 技術者や専門部署が多い
  • 修繕工事や設備対応のノウハウが豊富
  • 緊急対応体制が整っている
  • 財務基盤が比較的安定している
  • DX化やシステム化が進んでいる

一方で、管理戸数が多いからといって、すべてのマンションで満足度が高いとは限りません。

  • 担当フロントによって対応に差が出る
  • 担当者の異動が多い場合がある
  • 小規模マンションへの対応が手薄になることがある
  • 管理組合ごとの細かな要望に対応しづらいことがある

つまり、管理会社選びでは、会社の規模だけでなく、実際に担当するフロント担当者の力量や、支店・営業所の対応力を見ることが重要です。

管理会社変更を検討する組合も増えている

近年は、管理委託費の値上げや担当者対応への不満をきっかけに、管理会社変更を検討する管理組合も増えています。

主な理由としては、次のようなものがあります。

  • 管理委託費の値上げ要請があった
  • フロント担当者の対応に不満がある
  • 管理員の勤務時間が短縮された
  • 理事会への提案や支援が不足している
  • 大規模修繕工事の進め方に不安がある

ただし、管理会社を変更すればすべてが解決するわけではありません。管理組合側も、現在の課題を整理し、どのような管理を求めるのかを明確にしたうえで比較検討する必要があります。

ランキングを見るときに管理組合が確認したいポイント

ランキングは参考資料として有効ですが、順位だけで判断するのは危険です。管理組合としては、次のような点を確認しましょう。

1. 担当フロントの経験年数

管理会社の知名度よりも、実際に担当するフロント担当者の経験や対応力が重要です。

2. 管理員の配置体制

管理員の勤務日数、勤務時間、代行体制などを確認しましょう。

3. 修繕提案力

長期修繕計画、大規模修繕工事、設備更新などについて、適切な提案ができるかが重要です。

4. 管理委託費の妥当性

単に安いか高いかではなく、業務内容と金額のバランスを見る必要があります。

5. 理事会への支援体制

議案作成、資料準備、総会運営、法改正への対応など、理事会をどこまで支援してくれるかも重要な判断材料です。

まとめ

2026年版の管理受託戸数ランキングでは、日本ハウズイングが51万戸超で首位となり、東急コミュニティー、大京アステージ、長谷工コミュニティなどの大手管理会社が上位に並びました。

しかし、管理組合にとって大切なのは、ランキングの順位そのものではありません。

自分たちのマンションに合った管理会社かどうかを見極めることが重要です。

管理戸数ランキングは、管理会社の規模や業界動向を知るうえで有効な資料です。一方で、実際の管理品質は、担当者、支店体制、管理組合との相性によって大きく変わります。

管理会社を選ぶ際や、現在の管理会社を見直す際には、ランキングを参考にしつつ、管理委託契約の内容、担当者の対応力、提案力、費用の妥当性を総合的に判断することが大切です。

以上です。更に詳しい情報が知りたい方はエースマンション管理士事務所へお気軽にご相談ください。

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