今回はマンションの電気設備改修についてお話ししていきます。
生活をするうえで電気設備は欠かせないものです。特に築20年を超えてくると改修が必要な電気設備が色々と発生していきます。その中で主な電気設備改修内容を紹介していきます。
①照明器具改修

マンションの電気設備で最も皆様の生活と密接しているのが照明器具です。改修目安は15年前後に1回のサイクルで照明器具の更新検討が必要です。近年はかなり定着しておりますが、LED照明に改良すると月々の電気代が削減できるため、器具交換をする場合はLED照明が必須です。地域によっては助成金が得られる事もありますので、一度調べてみる事をおすすめいたします。
②インターホン設備改修

マンションのセキュリティーにも関連するインターホン設備です。改修目安は15年前後に1回のサイクルで機器更新が必要です。更新のタイミングを見極める基準としては、数件の部屋でインターホン音声に不具合が生じたり、映像に乱れが生じるなどの不具合が続いた場合、機器の寿命と判断するのが良いでしょう。昨今は物騒な世の中になりつつあるので、カメラ付きのインターホンが備わっていないマンションは改修工事のタイミングでカメラ付きに改良する事をおすすめいたします。
③引込開閉器盤の改修

引込開閉器盤とは、変圧された電力を建物に引き込み、共用部分や各部屋に電力を供給するための設備です。改修目安は25年前後に1回のサイクルで更新が必要です。引込開閉器盤が故障すると、エレベーター・照明器具・給水ポンプ等が停止してしまうため、居住者の生活に大きな影響を及ぼします。定期的に点検を行い、早めに故障の予兆を掴んでおく事をおすすめいたします。
④共用分電盤の改修

共用分電盤とは、引込開閉盤を経由して共用部分の照明やコンセントに分岐するための電気設備です。改修目安は15年前後の1回のサイクルで更新が必要です。更新のタイミングを見極める基準としては、異音の発生・ブレーカーが落ちる頻度の増加・発熱等の症状が見受けられたら、注意が必要です。
【まとめ】
電気設備というのは、家電製品と同じで日頃問題なく使えていたのに突然故障を起こしてしまったりするものです。また、見た目では劣化が確認しづらいため、機器の更新時期等が判断難しい設備でもあります。大事なのは定期的に点検を行っておく事と長期修繕計画上に電気設備の工事項目もしっかりと盛り込み、計画的に修繕していく事です。
以上です。更に詳しい情報が知りたい方はエースマンション管理士事務所へお気軽にご相談ください。