今回は自主管理方式マンションについてお話ししていきます。
大半の分譲マンションは管理会社へ委託し、必要な管理をお願いしている仕組みです。しかし、一部のマンションでは管理会社へ委託せず、区分所有者で協力してマンションを管理している管理組合も一定数存在いたします。
統計としては、全国の分譲マンションの1割前後と云われております。昨今、マンション管理会社の人手不足や管理委託費用の高騰で折り合いがつかず、管理会社側から解約の申し出を行うケースもあり、今後自主管理マンションは増加していくのでは?と感じております。
自主管理方式に関する情報を以下に記載していきます。
【自主管理方式の主な業務】
①管理費・修繕積立金の徴収
②決算に伴う会計業務
③区分所有者・居住者の名簿管理
④エレベーター・給排水設備・電気設備等の点検
⑤定期清掃・植栽剪定の実施
※その他細かい業務が多数存在
【自主管理方式に向いているマンション】
①区分所有者にマンション管理の意識が高い人が一定数存在する
②区分所有者同士のコミュニケーションが活発に図れる
③世帯数が50戸以下程度の小規模マンション
【自主管理方式で苦戦する部分】
①建物の点検や設備点検を行う業者を探して発注しなければならない
②築年数が経っていくと建物のあちこちで不具合が発生しやすくその都度対応に追われる
③建物の高経年化に伴い居住者の高齢化も進み、体力的な衰えも含め、管理が不十分になりやすい
【自主管理方式のメリット】
①管理会社への支払いが不要なため、管理費が削減できる。
②区分所有者の建物を維持していく意識が高くなる。
【まとめ】
管理費を大幅に削減できる代わりに区分所有者の負担が大きくなってしまうのが自主管理方式の難しいところです。また、マンション管理の知見がなく、今後のどのように修繕工事を行っていったらよいか、わからなくなってしまう管理組合も少なくありません。このようなケースの場合の救済策の1つとしてマンション管理士へ困っている部分のサポートをお願いするというのも有効手段です。
以上です。更に詳しい情報が知りたい方はエースマンション管理士事務所へお気軽にご相談ください。