今回はマンションの浸水対策についてお話ししていき
ます。
近年、ゲリラ豪雨の激しさが増しており、マンション
の浸水対策に関心が集まっております。
私自身、地下にある電気室やポンプ室が浸水して
しまい、多額の復旧費用が発生した相談事例や、エレ
ベーター内に雨水が浸水してしまい、数日エレベータ
ーが止まってしまったと相談を受けた事例あります。
今まで浸水計経験がないマンションも今後の豪雨に
備え、対策の検討をおすすめいたします。
浸水対策を行う水位は、人間の腰くらいの位置に
あたる1mを目安に対策をしていきましょう。
水位1mの浸水対策方法を3つ紹介いたします。
①防水板の設置
簡易的に対策するのであれば土嚢を行う方法があり
ますが、人手とタイムラグが発生するため、防水板の
設置をおすすめいたします。防水板の仕様としては、
出入口の両端に枠を取り付けておき、豪雨時に板を
すぐに取り付けられるタイプや土間(床)に埋め込む
ように設置して、豪雨時に引き出すタイプがあり
ます。この防水板はエントランスが階段で数段下が
った形状のマンションなど、導入効果が期待でき
ます。



②土間を貫通している配線穴の防水対策
各住戸のメーターボックス内や管理事務室等の壁や
床に配線を通すための穴が土間に空いており、この穴
から雨水が侵入し、被害が拡大してしまう事例があり
ます。対策としては、配線を通すための穴を塞ぐため
の止水材等があります。

③雨水排水管の逆流防止弁設置
通常時はマンションに溜まった雨水を下水に排水する
ための雨水管が雨量が多すぎて、その配管から雨水が
逆流してしまう現象が起こります。この逆流を防ぐ
ためには雨水管を逆流防止弁という配管内に蓋が
付いている形状のものを設置する事で抑制可能です。

以上です。更に詳しい情報が気になる場合は、
エースマンション管理士事務所までお気軽に
ご相談ください。