今回は屋上防水の改修工法についてお話しして
いきます。
屋上防水の改修工法の種類は大きく分けて
下記の3種類です。
【主な屋上防水改修工法】
①アスファルト露出防水
②ウレタン塗膜防水
③塩化ビニルシート防水
それぞれの改修工法を紹介していきます。
1.アスファルト露出防水

【施工概要】
幅1m程度のアスファルトルーフィングを
張っていき防水層を形成する工法。
既存防水層の状態にもよるが、改修工事で
施工する場合、既存防水層の上に施工する
被せ工法が主流。
【長所】
①塗膜防水と違い厚みの管理が不要であり、
品質のムラが少ない傾向にある。
②防水層に重量がある事と接着性が高いため、
台風等の耐風圧にも期待できる。
【短所】
①屋上に大型設備機器や配管架台等がある
入り組んだ形状には不向き。
②5年~6年ごとに保護塗装を塗替える必要が
あり、定期的にメンテナンスが必要。
2.ウレタン塗膜防水

【施工概要】
塗膜コーティングを形成して防水層を形成する
工法。塗膜はローラーやこてを使い、一定の
厚みを確保しながら均一に施工していく。
【長所】
①屋上に大型設備機器や配管架台等がある
入り組んだ形状でも施工可能。場所を選ばず
施工で可能。
②漏水発生時の原因になりやすい防水層の
端部が存在しないため、膜厚の確保が
しっかり出来ていれば漏水リスクが低い。
【短所】
①規定の膜厚をしっかりと付ける膜厚
管理が大変。品質のムラが発生しやすい。
②5年~6年ごとに保護塗装を塗替える必要が
あり、定期的にメンテナンスが必要。
3.塩化ビニルシート防水(機械固定工法)

【施工概要】
概ね1.2m幅の塩化ビニルシートを張って
いき、防水層を形成する工法。
機械固定工法では下地のディスク板と
いわれる丸い金物を床に打ち込み、この
金物とシート裏側で溶着して施工していく。
【長所】
①他の工法の漏水保証は概ね10年なのに
対し、当該工法は漏水保証15年が得られる。
②防水シートの表層を予め工場でコーティング
しているため、保護塗装処理が不要。
【短所】
①他の工法と比べると施工費用が割高な
傾向にある。
②施工中、床にディスク版を固定する
ための穴を多数空ける必要があり、この
作業中の騒音が大きい。
以上です。
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