今回は宅配ボックスの導入についてお話ししていきます。
近年、ネットショッピングの普及により宅配便の取扱量が急増し、マンションでの再配達問題が深刻化しています。宅配ボックスの導入はこの問題を解決する有効な手段として注目されています。
【宅配ボックス導入のメリット】
✓24時間いつでも受け取り可能: 帰宅時間を気にせず荷物を受け取れる
✓再配達の削減: 不在時でも荷物を受け取れるため、再配達が減少
✓置き配の軽減: 玄関前に荷物が放置されることがなくなり、盗難リスクが低下
✓マンションの資産価値向上: 設備充実による物件価値の向上
【宅配ボックスの種類】
①機械式(タッチパネルの操作で出し入れ)

②簡易式(4ケタのダイヤルで出し入れ)

【機械式のメリット】
✓操作がスムーズで利便性が高い
✓セキュリティーレベルが高く不正利用を防止できる
✓配達員と受取人の操作履歴が残るため、トラブル対応が容易
【機械式のデメリット】
✓導入・維持コストが高い(約50万円~250万円・設置数に応じて変動)
✓機械故障時の対応が必要
✓電源確保が必須なため、電気改修工事が付帯する
【簡易式のメリット】
✓低コストで導入可能(約20万円~150万円・設置数に応じて変動)
✓電源が不要。停電時でも問題なく利用可能
✓故障リスクが少ない
【簡易式のデメリット】
✓荷物の管理や追跡機能が限定的
✓セキュリティレベルが比較的低い
✓長期放置荷物の管理が難しい
【宅配ボックス導入時の目安ボックス数】
✓総戸数の15~20%程度
✓50戸・・8~10ボックス
✓100戸・15~20ボックス
【まとめ】
宅配ボックスの導入は、居住者の利便性向上とマンション全体の価値向上につながる重要な設備投資です。初期費用はかかりますが、長期的に見れば居住者満足度の向上や管理の効率化につながります。
導入を検討する際は、居住者ニーズの把握から始め、適切な機種選定、設置場所の検討、そして導入後の管理計画まで、総合的な視点で進めることが成功の鍵となります。
以上です。更に詳しい情報が知りたい方はエースマンション管理士事務所へお気軽にご相談ください。