今回は「マンション管理計画認定制度」について
お話ししていきます。
情報量が多いのでカテゴリー別に箇条書きで羅列
していきます。
【本制度開始時期】
2024年4月
【目的】
マンション管理が行き届いていないと建物が老朽化
し、居住者及び近隣住民へ影響が及ぶため、国が管理
基準を設定し、基準をクリアできていれば認定を
与える制度。いわゆるマンションのスラム化を防ぐ
ための施策です。
【管理組合のメリット】
①マンションすまいる債の利率が上乗せされる。
②住宅金融支援機構の融資金利が年0.2%引き下げ
られる。
③フラット35の借入金利を5年間0.25%引き下げ
られる。
※上記メリットに加え、管理計画認定マンションは
中古市場での印象が上がるため、資産価値の向上が
期待できます。
【登録期間・登録料】
5年ごとに更新・マンション管理センターシステム
利用料1万円+地方公共団体へ2.5万円程度
【認定基準】
全部で16項目の内容を満たす事が必要ですが、
ポイント3つを以下に記載します。
その他の基準項目は
①3ヶ月以上の修繕積立金滞納者が全居住者の
1割以内であること。
②国土交通省書式に準拠した長期修繕計画書が
作られており、総会で承認されていること。
③修繕積立金平均額が国土交通省ガイドラインの
下限値を上回っていること。
【修繕積立金国土交通省ガイドライン下限値】
5,000 ㎡未満・・・・・・・・・・月 335 円/㎡・月
5,000 ㎡以上~10,000 ㎡未満・・ 月 252 円/㎡・月
10,000 ㎡以上~20,000 ㎡未満・・月 271 円/㎡・月
20,000 ㎡以上 ・・・・・・・・・月 255 円/㎡・月
20 階以上・・・・・・・・・・・月 338 円/㎡・月
※認定基準項目の中でこの修繕積立金の金額が最も
高いハードルと私は思います。この金額をクリア
しようと思うと現状の修繕積立金を2倍以上にしな
ければならないケースも多々あります。
管理計画認定を得る事で資産価値の維持・向上は
図れるものの、区分所有者皆様の毎月の支払いを
圧迫させてしまうため、非常に悩ましいところです。
更に詳しい情報が知りたい場合はエースマンション
管理士事務所へお気軽にご相談ください!