今回はアルミサッシ改修工事についてお話しして
いきます。
アルミサッシ改修工事とは、窓枠と窓ガラスの
交換作業の事をいいます。

マンションの場合、築年数が40年程度を超えて
くると、窓の気密性が低下してきたり、開閉が
うまくいかなくなってきたりと、不具合が発生
してくる傾向にあります。
改修工法は既存の窓枠ごと全交換する工法と
既存の枠の上に新たな枠を被せる工法の2種類が
ありますが、人が住みながらの改修工事の場合、
ほぼカバー工法で実施するのが標準的です。
窓枠についてはアルミ製と樹脂製の2種類が
選択肢としてあがります。近年、樹脂製の
アルミサッシを使用すると助成金の待遇が
良くなる等のキャンペーンもあり、樹脂製の
普及が進んでいる印象があります。
アルミサッシ改修工事を実施すると得られる
効果は以下の通りです。
【アルミサッシ改修で得られる効果】
①窓の開け閉めがスムーズになる。
②窓枠が新しくなり室内の美観が向上する。
③冬の暖房・夏の冷房が逃げにくく、
過ごしやすくなる。
④冬の窓ガラスの結露が軽減される。
このアルミサッシ改修工事は断熱性の向上が
得られるため、助成金の対象工事になります。
工事を検討の管理組合様は必ず助成金の活用を
視野に入れて計画する事をおすすめいたします。
ただ、アルミサッシの助成金制度は、3つ以上
活用できる制度がある事と年度によって内容が
変動するため、必ず最新情報を確認する必要が
あります。
一例として、私自身が2023年秋に実施した
埼玉県内の公団タイプ住宅での実績をご紹介
いたします。
【助成金を活用したアルミサッシ改修事例】
●埼玉県・築47年・240戸の共同住宅
●樹脂製サッシ・真空ペアガラス・カバー工法
●サッシ改修金額約2億2000万円(経費除く)
●環境省事業の助成金を活用
●約3000万円の助成金を取得
この住宅の場合、樹脂製サッシを採用している
事もあり、他の助成金制度を活用する事が
できれば、更に高額な助成金を得られる
可能性も秘めていましたが、予算枠の関係で
補助が得られないリスクがあり、高確率で
助成金が得られる手堅い制度を活用しての
改修工事を実施いたしました。
アルミサッシ改修工事を検討する管理組合様は
助成金制度の仕組みが複雑なため、専門家への
相談をおすすめいたします。
更に詳しい情報が知りたい方は、エース
マンション管理士事務所へお気軽にご相談
ください。