今回は「マンションすまい・る債」についてお話し
していきます。
マンションすまい・る債とは、日本政府系金融機関で
ある住宅金融支援機構が発行する積立形式債権のこと
です。
新築マンションでは竣工から12年~15年後の大規模
修繕工事のために修繕積立金を貯めていきますが、
このお金を計画的に積み立てるサポートをするための
債権というわけです。
期間は10年間であり、毎年1回定期的に利息分を
受け取る事ができます。2024年度は税引き前で
0.5%が10年満期時の平均利率となります。
管理計画認定を取得したマンションは0.55%に
優遇されます。
10年間もお金を預けて大丈夫なの?と心配になり
ますが、国の認可を受けて債券を発行している事や、
10年を満たずに途中換金したとしても、手数料は
無料であるため、安心感はあります。
実績数としては、全国で2万4100管理組合が利用して
いる制度です。
加入条件は以下の通りです。
【加入条件】
①管理規約が定められていること。
②長期修繕計画の計画期間が20年以上であること。
③反社会的勢力と関係がないこと
【必要書類】
①積立申込書
②管理規約全文の写し
③代表権等確認書類
(管理組合の名称や代表者がわかる書類)
また、すまい・る債に加入していると、共用部分の
リフォーム融資金利が年0.2%引下げされる事や、
同融資の保証料が2割程度引き下げられる特典も
あります。
最後にすまい・る債についてまとめます。
【まとめ】
①国が行っている住宅金融支援機構が発行している
債券であり、安全性が高い。
(但し、100%安全ではない)
②10年満期まで債券を所有しても低金利であるため、
利息収入は期待できない。
(戸数の多い大規模マンションは有利)
③新築から10年間は大きな支出の修繕工事が
発生しないため、比較的10年満期まで到達
できる確率が高い。
以上です。更に詳しい情報が気になる方は、エース
マンション管理士事務所までお気軽にご連絡くだ
さい。