今回は外壁タイルの改修工法についてお話しして
いきます。
ここ20年以内に建設されたマンションの多くは
外壁タイル仕上げとなっており、タイル改修工事は
欠かせない工事項目となっております。
まず1つ目に紹介する工法は「タイル張替え工法」
です。名前の通り、既存タイルを撤去し、新たな
タイルを張り付ける工法です。最も使用するケースは
既存タイルが割れている時に採用いたします。
↓タイル張替え工法の参考写真
続いて2つ目に紹介する工法は「アンカーピンニング
エポキシ樹脂注入工法」です。この工法はタイル目地
部分に穴を空け、タイル裏側に樹脂を注入し、更に
ステンレスピンを挿入し固定する工法です。
この工法は外壁タイルの浮き(外壁コンクリートと
タイルがしっかり付着していない劣化)が発生して
いる際に採用する工法です。
タイル張替え工法に比べ、安価に施工できる利点が
ありますが、タイル裏側にきちんと樹脂が廻りきって
いるか目視確認できない欠点があります。
↓エポキシ樹脂注入工法参考写真
最後に紹介する工法は「注入口付きアンカーピン
ニングエポキシ樹脂注入固定工法」です。この
工法は2つ目に紹介した工法と名称が似ていますが、
弱点であったタイル裏側に樹脂が廻りきらない欠点を
改良した工法です。
大きな特長はタイル目地に穴を空けるのではなく、
タイル表面の中央部に穴を空け、そこから樹脂を
注入し、アンカーピンを挿入する工法です。
仕上げについては外壁タイル色と同系色の丸い
キャップが取付けられることになります。
サイズ感は釘頭くらいです。
利点としてはタイル浮きをしっかり止められる事や
タイルを固定できる事が挙げられます。欠点は釘頭の
ようなキャップがやや美観を損ねる事です。おそらく
外部に面する外壁に施工しても目立つことはありま
せんが、廊下の内壁等に使用するとやや気になる
かと思います。
この工法は著しくタイルの浮きが発生しているケース
などに採用されます。
↓注入口付きアンカーピンニングエポキシ
樹脂注入固定工法
今回は3つの外壁タイル改修工法を紹介しましたが、
この他にも外壁タイル面を石調仕上げや塗装仕上げに
改良する工法や全面をコーティングして剥落を防止
する工法等もありますので、また別の機会でお話し
させて頂きます。
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